秘密基地

人にはそれぞれ落ち着く場所や安心できる場所があると思います

 

そしてそれは人によって様々

 

僕にとって昔から変わらない落ち着く場所

 

それは暗くて狭い場所です

 

人によっては怖い人もいると思います

 

僕もなぜそんな場所が好きなのか考えたことがなかったです

 

 

でもふと振り返ってみることにしました

 

 

そしたらいくつも僕を助けてくれた暗くて狭い場所が出てきました

 

 

そんな思い出話をしたいと思います

 

 

 

僕は双子です

 

史朗(もう一人)とは赤ちゃんの頃から一緒で

物心がついた時にはいつも二人で遊んでいました

 

 

僕らはほんとうにやんちゃでいつも二人でいたずらばかりしていました

 

そして外に出ることが大好きで

 

 

二人ならなんでも出来る気がして

 

僕らはありとあらゆる遊びをしました

 

 

でもそんな僕らでも苦手なことがありました

 

近所の子どもたちです

 

 

僕らは身体が小さくていつもからかわれたり叩かれたり

 

それで親同士で問題になって

 

だからその時僕らはなるべく誰にも会わない近くの森で遊ぶようになりました

 

 

そんな時に森の奥に枝が重なって葉っぱが積もった場所を見つけました

 

 

僕らは同時にそこに秘密基地を作ろうと思いました

 

 

二人で創った枝と葉っぱの秘密基地

 

 

それから僕らは何度も秘密基地に通いました

 

 

そこにいるとまるで物語の主人公にでもなったような気分になりました

 

 

そして僕らは幼稚園になりました

いろいろな都合で大きい組からの入園

 

僕にとって今まで史朗とだけ遊んできたから

急に同世代の輪になんて馴染めませんでした

 

幼稚園での僕の場所は園の裏にある草の間でした

そこは丁度子どもが一人入れるスペースがあって

僕はそこで一人で過ごすことが多かった

 

小学校に上がってもやっぱり僕は周りと馴染めませんでした

 

そんな自分が嫌で

しんどくなると僕はいつも暗くて狭い場所にいました

 

物置の中や

押入れや

布団をテントのようにしてその中にいました

そこにいると心が落ち着きました

 

 

学校を生き渋るようになって

僕らは自分の部屋を布団で迷路のように区切り

一番奥に秘密基地を創ってそこにいることが多くなりました

 

自分に自信がなく

なんの取り柄もないと思っていた僕らの家にある日教頭先生が訪ねてきました

 

誰が言ったのか

教頭先生は僕らの秘密基地を作る技術を低学年の子どもたちに教えて上げてほしいと言ってきました

 

 

僕らはただただ驚いて

はい

と言いました

 

僕らにとって逃げ場所だった秘密基地

 

それがいつの間にか

自分の良さになることもある

 

 

あの始まりの秘密基地の森にはもう入れないけど

 

今も僕の心の中にはあの秘密基地がある

 

そんな名前の逃げ場所がきっと心には必要なんだと思います

 

 

僕らの唄が

活動が誰かにとっての安心できる秘密基地になるように祈りながら

 

雄介

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