UNITETOGETHER東北ツアー【渡波公民館】10/10
10/10UNITETOGETHER東北ツアー2日目
この日は渡波公民館でUNITETOGETHERコンサートをさせていただきました。
この場所でコンサートをさせていただくのは今回で3回目になります。
とてもとても思い入れの深い場所です。
ここは震災当時、ご遺体の安置場所でした。
地元の皆さんにとってここがどのような場所か、考えるだけで苦しくなります。
けれど、ここを悲しいだけの場所にしたくないとコンサート会場として使わせていただけました。
この場所で皆さんへ歌えること。ありがたすぎて言葉になりません。
本当にありがとうございます。
皆さんから是非やってほしいと言っていただいて【8たいそう】もやらせていただきました。
笑顔でいられることの大切さや強さ。
みなさんのあたたかさに心がいっぱいです。
とてつもない悲しみの前に言葉はとても無力だと感じることがあります。
少なくとも僕にその悲しみを癒せるような力はありません。
だけどそれでも伝えたいのです。
立っていられないほど苦しみの中、それでも今日を生きているあなたへ
それがどれほど凄いことか。
ただただ拍手を贈りたいのです。
そしてそんなあなたの姿に未来への希望を感じたこと。
同じ時代に生まれ出逢えたこと。
感謝という言葉では伝えきれないこと。
本当に足を運んで耳を傾けてくれてありがとうございます。
コンサートの後、遠藤綾子さんに案内していただいて石巻市門脇町にある【がんばろう石巻】の看板に行きました。
去年までとは少し場所が変わっていました。
その場所に新しく道路が通り被災された皆さんが住めるマンションが建設中でした。
看板は復興のシンボルとしてすぐ近くに新しく書き換えられ移されました。
そして新しく震災を伝える資料館【つなぐ館】が出来ていました。
閉館時刻にも関わらず当時のことを話してくださいました。
本当にありがとうございます。
ここは大きな町で沢山の人が僕らと何も変わらない生活を送っていた場所です。
昔の航空写真には沢山の思い出が書き込まれていました。
胸が詰まって言葉になりません。
つなぐ館を後にし【こころスマイルハウス】へ向かいました。
生きづらさを抱えている子ども達に居場所をと作られた場所です。
震災で傷ついた子ども達に安心してもらえるように高台に作られました。
代表の志村さんはNPOを立ち上げ子ども達の為に様々な活動をされていて、今回もコンサートを見に来てくださいました。
ここには遠藤伸一さん作の虹の架け橋の3号があります。
子ども達が設計に加わり作った夢いっぱいの遊具です。
一年前、遠藤さんの繋がりでこころスマイルに来ている青年が僕らのコンサートを見に来てくれました。
彼は不登校でなかなか外に出ることが出来ずに苦しんでいる子でした。
僕らの境遇を聞き、勇気を出して会いに来てくれました。
大勢の人がいる場所は無理なのでとリハーサルを聞いてくれました。
それだけでもものすごい勇気なのに、本番も聴いてくれました。
どれくらいしんどいことか、不登校の頃の僕らにはとても出来なかったことです。
それから遠藤さんを通し彼のことを聞いていました。
かれの歩みを聞くたびに嬉しくて、みんなで喜んでいました。
凄く会いたかった彼が今回の渡波公民館でのコンサートに会いに来てくれました。
彼に届いてほしいとありったけの想いを込め歌いました。
だけど、本当に届いたかどうかは分かりません。
余計にしんどくさせてしまっていないか心配でした。
僕らの本番後、一言挨拶をして彼は志村さんとともに帰っていきました。
僕は祈るしか出来ない。
そしてこころスマイルさんで志村さんに案内されて庭に行くと・・・。
黒板に彼からのメッセージが・・・。
涙が止まりませんでした。
届いてたんや・・・。
温かくて温かくて涙が止まりません。
生きてて良かった。
一生懸命描いてくれたことが伝わります。
僕らもお返しがしたくて、彼が好きだと言ってくれた歌詞を彼が遠藤さんとともに作った遊具に書かせて頂きました。
遠藤さん志村さん本当にありがとうございます。
活動応援し続けます。
僕らも頑張ります。
これからも迷ったり悩んだりしながら僕らなりに伝えていきます。
ありったけの感謝と尊敬を込めて。
「出逢ってくれてありがとう」
史朗
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