果実
強い風の中で立っている
僕らはみんなと違わないように同じものを見て育った
うまく泣く事も笑う事も出来なくて一人でただ遠い空を見ていた
どんな形でもいいのさ
見た目など気にしないで
今君が生きている真実は
この世界で何よりも素晴らしい
何度も迷いながら歩いている
その道は誰とも違うから
君はしゃんと胸を張っていいのさ
あの日動けなかった足を
なんとか動かそうとして転んで飲み込んだ涙も
「何の為に産まれたんだろう」
小さく出来た心の穴をずっと見ていた
どんな形でもいいのさ
見た目など気にしないで
君が生きてこれた事は
この世界で何よりもすごいんだ
何度も転びながら
立ち上がれない夜があったとしたって
僕らはちゃんと近づいているから
小さな小さな僕らの世界の上
小さな事で景色は色を変える
君が産まれたあの日から
ゆっくりと回りだしんたんだ
雨が上がって架かる虹は
君だけに見える七色
強い風の中で立っている
誰の目にも触れる事のない
小さな花が凛として咲いていた
どんな形でもいいのさ
見た目など気にしないで
今君が生きている真実は
この世界で何よりも素晴らしい
何度も迷いながら歩いている
その道は誰とも違うから
君はしゃんと胸を張っていいのさ