弱い僕なりの生きる術
雄介です。
これは暗い話でもなんでもなく
僕の人生と感覚のお話です。
僕は不登校になってから今まで
怒りに沸いたことがない
だからキレるということも
反抗期もなかった
幼い頃からの感覚
自分がもう一人いるような
その自分が怒りを収めてしまう
涙を止めてしまう
笑いを止めてしまう
怒鳴られていてもそこに自分がいないような
そんな感覚があった
でも僕からしたら
みんなが普通に喜怒哀楽を表に出せることが不思議で仕方なかった
これは不登校になる小学校5年生よりだいぶ昔に
思っていたこと
なぜか僕は自分の人生が
もうすでに負け組にある
そんな風に感じていた
その時の僕が思っていた勝ち組とは
心から笑って
心から泣ける人だった
だってそんな人達はみんな楽しそうだったから
でも後に
僕のこの感覚は
僕が生きるために必要だったんだと気づくことになる
不登校になってから
僕の環境は目まぐるしく変わっていった
だけど僕の心はそのどれにも追いつかないまま
いろんな事が起こった
15歳になった時
僕の家族は崩壊寸前だった
父の失踪
母と姉の鬱
みんな必死で
心は限界だった
だけど僕の心はそんな時でも全てを冷静に受け止めていた
むしろこんな事を思っていた
「みんな人生のバランスをとろうとしているんだ
みんな僕と同じ弱い人間だったんだ」
と安心すらしている自分がいたのには驚いた
みんなが怒って
許さないなんて話している横で
僕は怒りなんてないから
許す 許さないなんて選択肢すら元々なかった
ただ僕は本当に辛そうな母や姉に生きていてほしかった
それだけだった
でも僕に出来ることはなにもなくて
そんな時僕はただ曲を創っていた
ただ生きてほしくて詩を書いた
すると不思議な事が起こった
無意識に書く詩の中に
僕の怒りや悲しみが入っていた
そうか
本当の僕はここにいたんだ
きっと全てを正面から受け止めていたら
僕は生きてはいられなかったから
これは弱い僕なりの生きる術だったんだ
そのことに気がついて
僕の心はすーっと軽くなった
不幸も幸せも心で決まると思う
いろんな事があったけれど
僕の家族は今凄く仲がいい
僕流に言うと
「今家族のバランスをとっている」と思う
僕はこの感覚で今まで沢山悩んだけど
今はこれで良かったと心から思っている
どんな心でも
奥の方ではきっと全て生きたくて
生きてほしくて動いてるんだ